せっかく白髪を染めたのに、数日で色落ちしてしまったという経験はありませんか?
「しっかり時間をかけて染めたはずなのにどうして?」
と思っているあなた!
その原因は染め時間以外にあったのです。
そこでこの記事では、白髪染めが色落ちしてしまう原因とその対処法などについて、詳しくご紹介していきます。
原因を知って適切な対策を取ることで、美しい黒髪をキープすることができます。
白髪染めの色落ちの原因は?シャンプーの影響は?
白髪染めが色落ちする原因は1つではありません。人それぞれのライフスタイルや白髪染めの使用方法によって違ってきます。
その中でも
・トーンが明るめの白髪染め
・市販シャンプー
・髪のダメージが強い
・白髪染めではなくアマニキュア
・髪の毛が硬くて太い
などは、特に多い原因となっています。
それでは以上にあげた、色落ちの原因をそれぞれ詳しく見ていきましょう。
トーンが明るめの白髪染め
白髪染めして、髪を明るくしたい場合は、髪の表面を覆っているキューティクルを剥がして内部に色素を入れる必要があります。
キューティクルは、髪の内部の水分が蒸発するのを防ぐ保護バリアです。
キューティクルは、一度剥がれてしまうと自然に再生することはできない為、白髪染めをしても色素を内部に閉じ込めておくことができません。
黒の白髪染めならば色落ちが始まってもゆっくりと白髪が現れてきますが、明るいトーンの白髪染めはすぐに色が落ちてしまいます。
市販シャンプー
市販のシャンプーは、どこでも手に入りますし価格もリーズナブルなので使いやすいです。
しかし、その洗浄成分は石油系界面活性剤が使用されているものがほとんどです。
石油系界面活性剤は洗浄力が非常に高いですが、同時に頭皮や毛髪の皮脂を全て取り去ってしまいます。
この状態でシャンプーをすると、髪と髪がこすれてキューティクルが剥がれやすくなります。
また、キューティクルが剥がれた状態で白髪染めを行っても、トーンの明暗に関係なく色落ちしやすくなります。
髪のダメージが強い
髪のダメージはシャンプーの種類の他に、紫外線も大きな原因の1つです。
髪のキューティクルは18-MEA(メチルエイコサン酸)と呼ばれる脂質で覆われていますが、この18-MEAは紫外線に弱いという特徴があり、紫外線を浴びる時間が長くなるほどキューティクルは失われていきます。
そのため、白髪染めをしても色落ちが早くなるのです。
白髪染めではなく、ヘアマニキュア
白髪染めは髪のキューティクルを開かせて、内部に色素を浸透させる染色方法ですが、ヘアマニキュアはキューティクルの外側に色素を乗せる染色方法です。
この方法では、キューティクルを剥がすことがないので髪へのダメージが少ないですが、その反面、シャンプーをするたびに色素が落ちてしまいます。
そのため、白髪染めよりも色落ちするのが早くなるのです。
髪の毛が硬くて太い
髪の毛が硬くて太い人は、細くて柔らかい人よりも白髪染めの色素が髪の芯まで浸透しにくく、染まり具合が弱くなります。
また、ダメージを受けたことのない健康は髪の人も、キューティクルがしっかりと保護していて剥がれにくいため、白髪染めをしても色落ちするスピードが早いです。
トーンごとの色落ち期間は?
ここまでの記事で、白髪染めの明るさによって、色落ちするスピードが違うということは分かったと思います。
白髪染めの色落ち期間は、その人の髪質や気候などによって変わってくるため、一概にどのくらいとは言えません。
ですが、明るい8トーンや9トーンの白髪染めは、黒の白髪染めよりもカラー色素が多く含まれているため早く色落ちすることは確かであり、染めてからたった2週間で色落ちすることもあります。
一方、黒などの暗い5トーン以下の白髪染めの色落ち期間は1か月前後であり、髪質によっては数か月以上キープできる人もいます。
色落ちしやすい色とその理由は?
白髪染めの中でも特に色落ちが早いとされている色は・・
・赤系
・アッシュ系
・ピンク系
日本人の黒い髪はメラニンが豊富に含まれていることで作られていますが、白髪はメラニンが大幅に減少してしまうことで起こります。
白髪になることで赤やアッシュ系もうまく染まるような気がしますが、実際にはそれらの色には染まりにくく、金髪のような浮いた色になってしまいます。
さらに、白髪染めによってキューティクルを無理やり剥がした状態になっているため、明るいトーンに染めたとしてもシャンプーをするたびに、キューティクルが剥がれた部分から色素が落ちてしまうのです。
元々、日本人の髪は明るい色は染めにくく、ヘアカラーでも明るいトーンを入れる際には一度脱色をしてメラニンを除去する必要があります。
白髪の場合、メラニン少ないですがもともとは黒髪であったため、白くなっても明るいトーンは染まりにくいのです。
このような理由から、赤系やアッシュ系などの明るい色は染まりにくく、また色落ちしやすいわけです。
使うシャンプーで色落ちが変わるって本当?
シャンプーに配合されている洗浄成分によって、白髪染めの色落ちスピードは変わってきます。
刺激の強い石油系界面活性剤(特に高級アルコール系界面活性剤)は、髪を保護するためのキューティクルに損傷を与えるほか、頭皮に必要な皮脂までも全て洗い流してしまいます。
キューティクルが少しでも剥がれてしまうと、シャンプーで髪同士が擦れ合うたびに損傷部分が大きくなっていきます。
この状態で白髪染めをしてもすぐに色落ちしてしまうことになります。
ということは、刺激の少ない洗浄成分を使ったシャンプーに変えることで、色落ち速度を抑えることが可能になるわけです。
髪にダメージを与えない洗浄成分としてふさわしいのが、アミノ酸系洗浄成分です。
アミノ酸系洗浄成分とは?
アミノ酸系洗浄成分は、頭皮に必要な皮脂とキューティクルを作り出す18-MEAをきちんと残しながら、余分な皮脂汚れだけを落とすことができます。
また、洗浄成分の原料は、ヤシ油などから抽出した天然由来の脂肪酸なので、髪の毛はもちろん頭皮にもダメージを与えることはありません。
アミノ酸系シャンプーを使用し、髪を擦らないようにやさしく洗い上げれば、キューティクルを傷めることなくダメージのない髪をキープすることができます。
白髪染めの色落ち対策は?
せっかくきれいに白髪を染めたのだから、そのカラーを少しでも長くキープさせたいですよね?そこで、白髪染めの色落ちを抑える対策をご紹介します。
1. アミノ酸系シャンプーを使う
アミノ酸系シャンプーを使うことで、キューティクルの損傷を防ぎながら余分な汚れだけを洗い流すことができます。
アミノ酸系シャンプーの中には、天然由来の高保湿成分の他、毛髪補修成分も含まれているものもあるので、ダメージが大きい時にはおすすめです。
また、洗うたびに髪を黒くしていくことができる白髪専用シャンプーなども登場しており、それと併用するのも白髪染めを長持ちさせるのには効果的です。
2. 摩擦の少ない洗い方を心掛ける
健康な髪であっても髪の毛を擦るようにゴシゴシ洗うと、キューティクルはすぐに剥がれてしまいます。
そのため、シャンプーをする際には髪の毛で泡立てるのではなく、手で泡立ててから髪に付けるようにしましょう。
特に、アミノ酸系シャンプーは高級アルコール系シャンプーのように泡立ちが良くない為、髪の毛で泡立てようとするとすぐにダメージを与えてしまします。
3. キューティクル補修成分が豊富なトリートメントを使う
ダメージが強い場合には、高保湿成分の他にケラチンなどの毛髪補修成分が豊富に含まれているトリートメントも併用しましょう。
トリートメントを使用する際にも、刺激の強い化学合成の成分が配合されていないものがおすすめです。
4. 黒に近い白髪染めを使う
明るいトーンの白髪染めは、日本人の髪質では染まりにくいため色落ちも早くなります。
そのため、なるべく黒に近い濃い色の白髪染めを使用することで、色落ちを抑えることが可能です。
5. 紫外線を避ける
髪を保護しているキューティクル(18-MEA)は紫外線に弱いため、外出する際には帽子や日傘でUV対策を行うようにしましょう。
また、毛髪専用のUVスプレーも登場しているので、それを使用するもの効果的です。
6. 美容室で染めてもらう
染めムラや染め方が原因で、白髪染めの色落ちが起こることもあります。
自分で染めることに自信がないのであれば、美容室で染めてもらうのがおすすめです。
美容室で使用する白髪染めは、市販のものよりも刺激が少ないほか、プロが染めるので長持ちします。
まとめ
白髪染めの色落ち原因は、その人の髪質や髪の状態、白髪染めのトーン、シャンプーなど様々であり、人それぞれ異なります。
そのため、色落ち対策を行う際には、まず自分がどうして色落ちしてしまうのかを突き止め、その原因に適した対策を取ることが大切です。