秋にも秋土用がある? 【風習やおすすめの食べ物について】



夏にある「土用の丑の日」については、うなぎ、もしくは「う」のつくものを食べると精がついて夏を乗り切れる、という風習として広く知られていると思います。

しかしこの「土用」というのは夏だけではなく、秋にもあるのは知ってしましたか?
土用についてと秋土用の過ごし方やおすすめの食べ物についてまとめてみました。

そもそも土用って何?

秋土用の前に、土用というものについて簡単に説明したいと思います。

これは五行に由来する古い暦で使われていた、雑節と呼ばれる時期の区分のひとつです。いきなり五行の暦などと言うととっつきづらいかもしれませんが、節分や彼岸などもこの暦にもとづいていると言えば少し身近に感じられるかと思います。

五行は木・火・金・水・土の5つの要素からなりますが、暦においてはこの木・火・金・水の4つを春・夏・秋・冬にあてはめ、それぞれの季節の終わり頃、つまり立春・立夏・立秋・立冬の前18日間の時期に土をあてはめて土用と呼んでいます。つまり各季節に土用の時期はあるんですね。

五行の暦ではこれらの季節の区分の他に、日付ごとに十二支があてはめられています。「土用の丑」とは夏の土用期間で丑にあたる日という意味な訳です。

土用は土公神という土を司る神様のための時期とされており、そのため土を掘り返したり弄ったりする事がよくないとされています。

とはいえ土を触らずに生活することは(特に農業を生業とする人たちには)難しかったので、その神様が天に戻り、土を触っても良い「間日」というものが決められています。
これは「土用の丑」のような、十二支による日付の区分で決められており、季節ごとに対応する十二支が違います。

例えば秋の間日は未・酉・亥の日であり、2018年では10月の20日・22日・30日、11月の1日・3日の5日がそれにあたります。

秋土用とは? 気を付ける事やおすすめの食べ物など

秋の土用の時期は上記の通り立冬の前18日間。

現在の暦にあてはめると、おおむね10月の下旬から11月の上旬くらいまで期間です。2018年であれば立冬は11月7日なので、10月20日から11月6日がその時期にあたります。

秋土用で気を付けたい事は、食生活を中心に身体をいたわった生活をする事です。
もともと土用と呼ばれる期間は季節の変わり目であり、どの季節でも体調を崩しやすくなっています。

その中でも秋土用は夏の酷暑で身体が疲労した後の時期で、夏から秋冬の寒さへの切り替わりで気温や環境の変化が大きく、また天候も不安定と、とかく身体に負担のかかりやすいことが重なる時期です。

胃腸に優しく栄養バランスの取れた食事、また睡眠や休養をしっかりとり、無理せず健康第一の生活を心がけましょう。

また、夏の「土用の丑の日」と似た風習が秋にもあり、これは秋の「土用の辰の日」といって、「た」のつくもの、青いものを食べると良いと言われています。

青いものにはサンマなどの青魚、たのつくもの玉ねぎや大根といったものが挙げられます。
サンマは秋が旬なので美味しく精力がつけられ、大根も秋のものは甘味と水分が多く、栄養価としても胃腸の助けとしても有能です。

食欲の秋目前の時期ですが、身体が疲れ胃腸が弱っている時期なので、過度に甘いものや脂ののった肉などを取りすぎるのは避けたほうが賢明です。

まとめ

さて、各季節の土用と秋土用、それにまつわる風習やおすすめの食べ物などについて説明してきましたがいかがでしたでしょうか。

「土用」というのは「土に用がある」という意味もあると言われており、実際農業においては田植えや収穫などといった節目の時期にあたります。つまり生活にもとづいている暦とも言えるわけです。

その中で語られている風習、特に食べるといいとされている食べ物は、昔からの生活の中で身体によいという事が経験的に証明されてきたものとも言えます。

皆さんもこの古くからの知恵を取り入れて、不安定な土用の時期でも元気に乗り切っていきましょう。

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